番外:一ノ関ベイシーで空を切る!

 
水割りのウイスキー、缶入りのリザーブを飲みつつ夜が更けていきます。( 出張した新幹線で飲まなかったウィスキーであります。)なかだか夢のような夜です。時間がゆっくり流れていきます、はちょっと嘘でして、洗濯したり洗い物したりと単身の週末であります。
 
さて、そんな夜、もう誰も待っていないジャズ喫茶ばなしです。一ノ関のベイシーの話へようやくたどり着きました。いきなりオチを持ってくるわけではないですが、仙台にはカウントというジャズ喫茶があり、ふたつあわせてヤンマーだぁ~、じゃなくて、カウント・ベイシーです。この二つを詣でることで、東北ジャズ喫茶行脚が成就するのであります。とこれもうそ臭いですが、私は成就しました。
 
私のジャズ喫茶通いはやはり20歳前後ということになりましょう。なぜジャズ喫茶なのでありましょうか?ジャズのもつ難解さが、学生気質と通じるところがあったという事もありましたが、1970年代前後、左翼革命的な政治の季節とロック音楽が見事にシンクロして時代に咲いていたのであります。そして、革命が起こらない左翼活動の挫折とともに、ロック音楽の質も変容してしまい、ロックは巨大な商業主義となり、見切りの早い方々がジャズに移行していきました。そんな見切り友人をもつヨーガは、まだまだロックに浮かれ時代と添い寝していたかったのですが、無理やり起こされて大人のジャズの世界へ連行されてしまいました。
 
まず連行されたのが、自由が丘にあったジャズ・ライブの店、ファイブ・スポット。低料金300円くらいのコーヒーでしこたま生のジャズが聞けた伝説のお店です。ジャズのもつ即興性、一回性みたいな刹那さが、なんだかカッコ良く思えてきて、ロックも聴きつつ、ジャズ喫茶探訪が始まります。
 
当時住んでいた横浜には、ちぐさ、リンデン、ファースト、ダウンビート、個性的なジャズ喫茶がたくさんあり、友人たちと繰り出しては、大型のステレオ装置でジャズを聴いていました。勿論、渋谷、新宿、御茶ノ水あたりも活動範囲でした。
 
さて前置きが長くなりました。どこのジャズ喫茶も大型のスピーカーで迫力のあるサウンドを聞かせてくれるのですが、ステレオ雑誌やジャズ誌ではいつも音の良さ、そして歴史、海外ミュージシャンとの親交など、別格として扱われていたのが、この一ノ関ベイシーです。
 
そんな憧れのベイシーへ夏休みの8月15日に訪問しました。
 
その日は雨の栗駒山を登った後でしたので、下山口にある温泉できれいさっぱりとして、バスに2時間揺られて一ノ関へ向かいました。一日で二度美味しい、山とジャズです。一ノ関駅から、今度は徒歩20分、憧れのベイシーにたどりつきました。そしてそのドアを開けました。いきなりマスターらしき方から値踏みをされるような鋭い視線を浴びましたが、その視線をかいくぐりスピーカー正面の壁際の比較的良い席に座ることができました。鋭い視線も当たり前だよね、大型ザックを持ったきたないかっこうでしたので。それにしても初めての店、伝説の店は緊張するね。しかも、その席は、マスターらしき人物が女の子4名をはべらせて談笑している正面なのであります。
 
私はウィスキーのロックを頼み、流れているジャズに耳を澄まします。視線がたまにぶつかりますが、確かにいい音です。そして、いつも聞いているCDの曲でこのオーディオ装置の真価を見極めようと、ウィスキーのお代わりを頼むとき店の女性にリクエストを依頼。
 
「わたし、わからないので」と言って、その女性は、女の子と談笑しているマスターに私の方を見てなにやら話をしてくれました。そして、私の近くに、そのマスター菅原さん登場。再びリクエストを告げると、「 あーそれ今日もうかけてしまったので 」 という事で、あっさりとあっさりと断られてしまいました。
 
さて、そのアルバムは、ケニー・ドーハム の クアイエット・ケニー でしたが、虚しくリクエストは空をきり、マスターは再び席に戻り、若い女の子たちと談笑を始めました。むー、もごもご。
 
さて、そんなベイシーでしたので、ご報告が遅れました。またの機会にリクエストに挑戦してみませう。今度は開店と同時で断られないようにね。( 昨日かけました、とか言われたり。)
 
ではでは、やっと狼中年から脱臭じゃなかった脱出です。
 
そしてジャズといえば、仙台にバンドがあふれる定禅寺ジャズ・ストリート・フェスティバルももうすぐ始まります。七夕よりも魅力の二日間、仕事が入らなければブログでご報告いたします。(既に入っておりますが、、、)
 
追伸:画像のCDが空を切ったのであります。ケニー・ドーハムも青ざめています。
 
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番外:一ノ関ベイシーで空を切る! への2件のフィードバック

  1. より:

    今年の定禅寺ジャズフェスには我がOB会から二組がエントリーしました
    昨年応援していただいた”Apollo Choco Theater”は9/9 14:30~15:10(#35 ルナール仙台ビル)
    今年初エントリーは”Lime Lights Jr”は同じく9/9 13:50~14:30(#27 Fraternity Park)
    こちらのバンドはもろフォークのPPMコピーバンドでして、数年前一時期私がベースを担当していた同期の連中です
     
    土曜日なのでヨーガ氏は仕事かもしれませんがもし時間があったら聞いてやってください
    我がOB会の同期を中心とした十数名が応援に仙台入りするようです
    騒いで応援している人垣があったら、私のお仲間です
    仙台の夜をお騒がせいたします・・・
     
    by:P

  2. ヨーガ より:

    今年は、PPMが見たいですが、土曜日どーなるか? まだなんとも。

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